コーヒーが糖尿病を予防するって本当?


コーヒーの糖尿病予防効果




コーヒーが糖尿病を予防するなんて言われても、なんか眉唾ものですが、きちんと科学的なデータが示されています。日本で行われた調査では、コーヒーを毎日飲む人のほうが、ほとんど飲まない人に比べ、2割ぐらい2型糖尿病にならないという調査データ(国内11の保健所と国立医療センターによる研究調査)があります。

アメリカのハーバード大学が発表した研究結果では、コーヒーを飲む人は、全く飲まない人に比べ、糖尿病になる確率が女性で30%、男性で50%少ないというデータが示されています。

この2つの研究結果から、コーヒーが糖尿病を予防するというのは事実のようです。これはコーヒーに含まれるクロロゲン酸が、糖の吸収を抑制し、インスリンの分泌を促進する効果があるからだとされています。更にクロロゲン酸のポリフェノールが動脈硬化を抑制し、コーヒーの摂取量が多い人ほど、脳梗塞になる確率が少なくなるというデータも示されているので、既に糖尿病の治療を開始されているかたにも有効と言えます。

注意点としては、1日に何杯飲んでも糖尿病を予防する効果はほとんど変わらないので、たくさん飲めばいいというものではありません。また、コーヒーを飲む時は、砂糖やミルクを入れないでブラックで飲むことが大切です。美味しいコーヒーを飲んで糖尿病や動脈硬化を予防できるのは嬉しいことですね。

追記
国立がん研究センターが実施した調査では、コーヒーを毎日1~2杯飲む人の肝臓がんの発症リスクは全く飲まない人の1/2に、毎日5杯以上飲む人は1/4に低下したそうです。




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